4年生の体験

2日前に「4年生ですが体験させてもらえますか?」の問い合わせがありました。「勿論です!」と教材を準備して待っていましたら、玄関先で手を振る若いお母さん・・・「あれ~Sちゃん?」「はい、先生お久しぶりです」・・・なんとまぎれもなく20数年前の教え子ではありませんか!最近は教え子の子どもさんが入塾してくるケースが増えましたが、指導者冥利に尽きます :-P (わー、年がバレそう・・) ;-)

さて4年生の体験となりますと、私は即『アバカススペシャル』を取り組んでいただきます。数観念は獲得済みという判断で進めます。 た だ し P3の文章問題や、十進位取り記数法・相対数・構成数の確認は入念にしたいですよね!学年に応じて導入テキストが充実しているのもSSKCLUBの醍醐味です☆

 

明日は8月検定試験!みんな合格してね :-o

お ま け

前回5+7をスムーズにこなしてくれた2年生男児に、「13-9」と「14-9」の時の考えを聞いてみました。

「10から9を取って1を足したよ」「10から9を取って4と1で5にしたよ」としっかり自分の考えを述べてくれました。自分で考え理解して上達する、これこそ能動的な姿勢ですよね!SSKCLUBのテキストには、子どもの内的動機づけに繋がる要素が、至る所に点在していると思いませんか~ :-o

 

 

君の考えを聞かせて~♪

SSKCLUBテキストに出会う前は、5+7(下添上排左進)の指導はこちらも構えて「いざ、勝負」の意気込みで挑んでいました。でもでもでもでも そんなの関係ない♪

美しい旋律を奏でるような、自然でありなお且つ意図的な作問のお陰で、今では構えることがなくなりました。

アバカスレッスン3 P16の4+9を操作した後に

T: どのように考えて今の操作をしたの?君の考えが聞きたいけど・・・教えて~

S: 9はあと1で10のまとまりになるから・・・

続けて5+9もすんなり操作したので

T: 今のはどのように考えたの?考えを聞きたいなあ~

S: 5から1引いて4にして、引いた1と9で10のまとまりをつくったよ

と自分の考えをしっかりと述べてくれました。(2年生男児です)思わず頬擦りしたくなるような衝動に駆られましたが、ぐっと堪えて頭を撫でてあげました。恥ずかしそうににっこりしながら、以後問題なく正答を出してくれました。

5+6からでなく、5+9が先に配列されていることにも頷けますね~ :-o

たまには、子どもの思考を聞き出すことも必要と思いませんか~ :-o

 

 

丁寧に丁寧に

一週間のお盆休みを頂き、今日から夏休み後半の授業がスタートしました。早い子は今日も8時20分に教室in・・・、やる気120パーセントと思いきや、ちょっぴりペースダウン?この暑さだもんね~。

さて今日はレッスン6の1ページです。これは6月の三重県本部講習会でご指導していただいた内容です。

テキストを学習した児童は2年生です。1万の数は「新しい算数2年下」P56(東京書籍)で学習しますから、まだ学習していません。ですからなおさら 丁寧に 丁寧に

まずお金の図の2万円から下をテキストで隠します。

T: これいくら?

S: 二万円

次は千円から下を隠します。

T: ここまでだったらいくら?

S: 二万七千円

順次60円を隠す。 S: 二万七千三百円

全部で S: 二万七千三百六十円

と口頭で答えてもらった後は、そろばんに布数しながら 20000・27000・27300・27360とテキストの空きスペースに書いてもらいます。

どーですか~万の位を合計8回唱えることになりますね!

命数と記数と構成数の確認 プラスα で1ページ目から教材が生きていることが実感できませんか~ :-o

講習会に参加→実践授業、まさにインプットしたら即アウトプット!

これまたSSKCLUBの鉄則! :mrgreen:

 

 

珠算ノートの活用

夏休みだからこそ、珠算ノートでちょっとひと休み♪

まず一番左の列に1~10までの数を書いてもらいます。 ✎

2列目以降は、それぞれ10倍した数を書いてもらいます。 ✎

1つずつ丁寧に書く子、1~10をさーと書いて後で0を書き加える子、さまざまです!

次に下の段へ行って、もう一度1~10の数を書いてもらいます。 ✎

2列目以降は、それぞれ10分の1倍した数を書いてもらいます。 ✎

あれあれ?10の10分の1は???

とっさに「1」と書けなくて、戸惑った跡が見えますね。

最後に各列ごとの関係を書いてもらいました。自分で気づくこと全部書いてね!の声掛けに  “あ!ここからここは100倍、1000倍、ここも・・・”とぼそぼそ言いながら書き込んでいました。

写真の児童は4年男児です。少々乱暴な書き方でお見苦しいかもしれませんが、必死に書き込んだ跡が見えませんか~ :-o

4年生の今でしたら、小学校では小数第1位(10分の1の位)までしか学習していません。 but (なんでいきなり英語?)SSKCLUBの子どもたちは、『小数1』『分数1』のテキストで小数第2位(100分の1の位)まで学習してます。ですから、1000倍になろうが10000倍になろうが、何の抵抗もなくスラスラ書けるわけです!

このような柔軟性を持った思考力が、今後 1000m=1㎞ や 1m=0.001㎞ といった単位の換算にも発揮されると思いませんか~ :-o

☆今回発見したこと!☆

0.01を00.1、 0.001を000.1 と書く子がいました。これは理解していないというより、忘却の一種と思いますが、特に小数や分数は常に目に触れていないと忘れてしまうんだなあ~とつくづく思いました。ちょっとひと休みの珠算ノート♪が、ピンチヒッターなみの役目してくれました :mrgreen:

 

 

 

 

 

 

これいいかも!レッスン4

かけ算を初めてそろばんで計算するのが『ABACUSレッスン4』です。

最初が肝心なのはいうまでもありませんが、再三言っていますように「計算方法」だけを指導するのではなく、まずは『計算の意味仕組み』から学びます。

同数累加から倍概念へとつなげ、分配法則で直観的に数を読み取ることができるようになります。 さ ら に 12+12+12+12を縦に並べることで10が4つ分・2が4つ分ということが見えてきませんか~ :-o

テキストを学習した児童は2年生ですが、小学校では「かけ算」どころか「九九」もまだ習っていません、 し か し SSKCLUBのテキストでマニュアル通り学習を進めることで、学年を問わず無理なく確実に上達していきます!!!凄いことだと思いませんか~ :-o

今日も1日がんばりまーす(*^^)v

 

計算のきまり1

P11に分配法則を具体的に提示した問題があります。

横一列がどのような構造になっているかを考えてもらいます。

①+②=③であることに気が付いたら、④+⑤=?⑦+⑧=?・・・もたずねると子どもたちは「わーー全部たした数になるー」と 以外にも大喜び!今まではそこまでの発見で終わっていましたが・・・合わせたなら分解もできるはずということで

T:隠したところにはどんな式が書いてあった?

・・・・・しばらく沈黙・・・・・(この時、正に思考が動いていますよね!)

S:分かった(*^^)v

T:大当たり!!!

このように分解式をちゃんと書いてくれました。計算のきまりに限らず、常に式の「意味」や「構造」を理解させるように授業を展開していくと子どもたちの思考力もう~んとUPすると思いませんか~ :-o

『計算のきまり1』の解説&解答書は平成24年6月改訂版より内容がリニューアルされています。勿論この11ページも改訂されていますので、ご確認ください :roll:

 

 

 

 

掲示物

教室の出入り口には「SSKCLUBインストラクター認定証書」が掲示されています。毎日授業の始めと終わりにこの「認定証書」をながめては、自分を勇気づけたり反省したりしています。因みに今日現在全国で43名の先生方がこの認定証書を手にしております!(^^)!

で、今日はホワイトボードに貼ってあるパネルについてです。

『計算のきまり』 くふうして計算をしましょうで、断然威力を発揮するのが「25×4=100」ですよね!

算数教科書にもこのように

ならば 「25×4=100」を内面化してしまえーーー!!そうすれば色んな場面で応用が利くと思いませんか~ :mrgreen:

そこで当教室では、あえて教室の出入り口にこのパネルを貼ってあります。貼ってあるだけでは素通りなので、子どもたちが退塾の際必ず一言声掛け運動!

T:25×4は~?

S:100だよ~  さようなら~ :-o

ということで今日も気持ちよく授業を終えることができました :-o

 

かけ算九九

この時期の2年生はまだ小学校でかけ算九九を学習していません。でもそろばん教室では『レッスン3B』テキストと併用して『かけ算1』の学習に入ります。同数累加からかけ算の法則を見つけ、かけ算の定義をしっかり定着させます。

次に、やはり九九はすらすらと唱えられた方がいいですよね~

「6の段」あたりになりますとなかなかスムーズにいきません :cry:

そこで、九九を3分割して更に左の空きスペースに子どもの名前を書き込んであげます。

T: 3つずつなら唱えられるね!

S:うん、できる!

子どもたちは速攻覚えた九九を必死になって私の横で唱えてくれます :lol: 最後に通して唱えてOKのハンコを押してもらいます。これも一つの内的動機づけに繋がりませんか~ :-o

注! 九九は丸暗唱を優先しないこと!九九の仕組みの理解が最優先!

これSSKCLUBの鉄則!!

PS. 昨日S先生から「先生のブログ、大変参考になります。自分の知識が増えればそれだけ子ども達に還元できる内容も増えていきます。 本当にありがたいと思っています。 」というメールをいただきました。第二の人生気分で気ままに更新しているにも関わらず、このようなメールをいただき私の方こそありがたく嬉しいです(*^。^*)これからも自分目線で綴らせていただきますのでよろしくお願いいたしますm(__)m。

九九の表(番外編)

かけ算2(解説&解答書)の11ページに、「九九表の斜線(平方数)を挟んで、数が対象に並んでいることを発見させることが、九九の構成を知るうえで効果的」とあります。

今日九九をクリアした子どもたちに九九表を作成してもらいました。

①表に書き込む

②平方数に〇をつける

③斜線を引く

④斜線のところで半分に折り曲げる

⑤適当な数字のところに穴をあける

⑥ひろげて穴をあけたところに同じ数字があるか確かめる

子どもたちは、わーーー先生ここも同じーここも・・・と紙は穴だらけです(^.^)

S:“だったら半分だけ覚えればよかった!なんか損したみたい”

T:“昔は「二三が六」はあっても「三二が六」はなかったんだよ!”

S:“へえーーー”

九九の構成が、エピソードとして残りませんか~ :-o

これいいかも!『かけざん1』

『かけざん1』P8.9に下のような問題があります。

P9のハンバーガーの数を求める時は、3×4でも4×3でもOKです!かけられる数とかける数を入れ替えても答えは変わりません。交換法則が成り立つことを確認した後は、P10へ進みますが、 ちょっと待ってーーー!!!  P8に戻って聞いてみてーーー!!!

T:この問題は4×3でもいい?

S:ダメだよ!だって3が4つぶんだもん!

T:えらい!よくわかっているね!

・・・・・

「ひとつ分の大きさ」と「いくつ分の大きさ」の理解を見極める第1関所と思いませんか~ :-o

整数倍→小数倍(割合)→分数倍(比)へと繋がることを考えますと、まずは整数倍の理解が重要ですね!(解説&解答書より)

あえて見開きのページにこの設問があることに改めて納得! ;-)