金城幼稚園家庭教育学級&石川県本部講習会

11月15日(土)・16日(日)、金城幼稚園家庭教育学級と石川県本部講習会が無事に終了しました。今回でファイナルとなる金城幼稚園のテーマは、『算数(かけ算とわり算)について』でした。KIDSで学んだことが小学校1年生で活躍することは分かっていても、中学年まで通用するのか?保護者にとっては興味深々なテーマです。その保護者の不安な心をまるで氷を溶かすかのように、流暢にご講義くださいました。

 

まずは“8つの知能”

知能と言えば、IQ(言語語学・論理数学的・博物学的)が高いか低いかでその人を判断しがちですが、他にもEQ(対人的・内省的)やAQ(音楽リズム・身体運動感覚・視覚空間的)があり、一つの指標だけで人間の知能を測るのは危険と言われているようです。

そして“9歳の壁”

9歳と言えば小学3・4年生、この学年で「小数」「分数」「わり算」といった思考力を伴う単元が出てきます。ここを上手く通過できるかできないかが、この“9歳の壁”のことです。では、その壁をスムーズに通過するためには、「できる学力」から「分かる学力」に変える必要があります。日本は「できる学力」が「分かる学力」を上回っているようです。

例えば、3×5=15→3×6=18 の答えは出せるが、何故18になるのかを説明できない児童が多いのが日本のようです。それを防ぐには、やはり意味づけ(関連づけ)をしながらの教育でないといけません。そこで出たのがパンにバター!これは参加者にしかわかりませんが、伊藤会長の名言です)

中略・・・資料に基づき具体的な内容が満載でした・・・

要するに意味づけすることで、子どもが納得して理解してくると、次の単元が重なってきても土台がしっかりしているから崩れない。そーなったら“9歳の壁”も必ず乗り越えられるということでした。

今回はおじいちゃんおばあちゃんも参加してくださり、真剣に伊藤会長のご講義に耳を傾けてくださいました。「お母さん方も勉強してくださいね!」とのメッセージは温かさの中にもピリリとスパイスを効かせた瞬間でした。

最後に子ども達からの色紙とリースが伊藤会長に贈られました。

引き続き石川本部講習会です。今回はレッスン4・5の解説&解答書に沿ってご講義していただきました。

今回のプロローグは、いきなりダーウィンの進化論!昨日とは別の切り口で8つの知能のお話から、教育者たる者IQだけではなくEQ・AQ知能を伸ばす力量も必要で、常に本質を見極めて教育していかないといけない!その為には、“弟子なら勉強してください”の叱咤激励でした。ハートにグサリ(^_^;)

講義内容は省略させていただきますが、今回も指導力もさることながら、人間力の大きさが教育にはひっじょーーーに だ・い・じ なことであるということを痛感した4時間でした。

今回の講義を受けてビビッときたことをパネルにしました。

昨日の授業です。3年生にパネルの説明をした後に

「6×9を別の式にできる?」

「ハイ、ハーイ、3×9+3×9だよ」

「やるじゃん!」「じゃー、7×9は?」

「3×9+4×9」

「先生、さっきの6×9に1×9をたしてもできるよ」

「そーだね、みんね凄い!凄い!」

意味づけ関連づけながらIQもEQも少しはアップできたかな?これからもインプットしたことは、即アウトプットできるように、ますます向上しようと誓った二日間でした。

伊藤会長二日間に渡りご講義くださりありがとうございました。そして大変お疲れ様でした。

金城幼稚園の保育士の皆様、保護者の皆様、大変お世話になりありがとうございました。

金城幼稚園教育講演会&石川県本部講習会が無事に終了しました。

待ちに待った二日続けての講演会と講習会!前日からドキドキそわそわ・・・何とか無事に終わりますように・・・という私の心配なんてぶっ飛びの二日間でした。

まずは教育講演会に先立ち、公開授業のはじまり~♪はじまり~♪「チップによる実践指導」と題して伊藤会長(園児たちの間では通称イケメン先生(^^♪)が直接ご指導くださいました。

元気いっぱいに“よろしくおねがいします”の掛け声のあと、お皿に入れたチップを数えます。

最初は平らに並べたチップですが、“数えやすい良い方法を教えてあげるね♪”とイケメン先生の優しい誘導に、園児たちは必死に10枚積み上げていきます。

 “ゴムで縛ったチップは何枚だった?” “10まーい”

ゴムで縛ったのが2個でチップは何枚?3個では?の問いかけに的確に答える園児たち、一瞬で子ども達の心を引き付け巧みに誘導していく授業展開、会場内が一体となる和やかな雰囲気作り、園児から“まだ、やりたいよー”と次の授業を心待ちにする余韻を残した終わり方、などなど無茶苦茶勉強になった30分間でした。

引き続き保護者様向けの講演会、タイトルは「数を(解く)方法」です。

ここでは、計算を「処理」することと「解く」ことは違うということを、パネルで分かり易く丁寧にお話しくださいました。

2+3の答えは5だけ、でも5はいくつといくつ?となると幾通りもあります。ひまわりは黄色、でも黄色の花は何?となるとこれもまた幾つもあります。可逆性を持たせることで「処理」から「解く」に変わり、そこには論理性も生まれ数感覚が育つと・・・家庭でのちょっとした心がけで子どもの数に対するセンスが磨かれるというお話に、保護者の皆様もメモを取り熱心に聴講されておいでました。

今回公開参観という企画をして頂き、我々の参加も快諾していただいた金城幼稚園様、並びにお世話していただきました保育士の皆様・保護者の皆様、本当にありがとうございました。そして何より講師を務められました伊藤会長大変お疲れ様でした。参加後の充実感はいつも満腹状態で、次へのエネルギーとなります。本当にありがとうございました。

いつもなら、ここで終わるのですが、今回は二部構成!ここからは石川県本部講習会が続きまーす(*^。^*)

11月3日は文化の日「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」とネットにあります。この意味ある国民の祝日に学べることにまずは感謝します(*^。^*)

今回のテーマは『キッズパズル』と『時計』です。

第1講座『キッズパズル』は新テキストになって初めてでしたので、居住まいを正して聴講しました。1ページから8ページの下4段の色抜き部分は自分なりに取り組んではいたものの、今回の講習で授業の進め方が明確になりました。算数の土台が「数」と「図形」ならば、まさしく『キッズパズル』は算数の土台作りとなります。この素晴らしいテキストをいかに使うかが、我々指導者の手腕なんですね~、無理しちゃいけません、道徳的に~最終的には数観念をつける意識を持って指導にあたること~なかなか会長のようにはいきませんが、少しでも近づけるように頑張りまーす(*^^)vここでも「処理」だけでなく「解く」方法を沢山学び取ることができました。

第2講座『時計』は全国大会後初めてでしたので、本日二度目の居住まい正しです。時計には歴史的な要素が沢山あって、遣唐使から始まり、持統天皇→時の記念日→暦→北極星→太陰暦→太陽暦→一刻→正刻→新月→本能寺の変→家康の時計→と線路は続くよどこまでも♪と次から次への展開で、聞いていて“楽しい”の一言です。この楽しさの中に、要はしっかりご指導くださり、ミッチー思わず感激!致しました。今回も「翻訳」は生きていましたし、8・9ページの時間を求める時、何故ひき算をするのかを、子どもに納得させる方法もご指導いただきました。ちょっとしたことですが、見逃していたことが鮮明になり嬉しい瞬間でした。

指導者は教え込むのではなく、引き出して引き出して徹底的に引き出してあげないと、本当の指導者ではないことを痛感いたしました。

伊藤会長、今回も豊富な知識を存分にご披露いただきまして心から感謝いたします。二日間講演会と講習会、お疲れでしたでしょうに懇親会では他分野のお話も沢山してくださり、石川の会員たちも大大大満足でした。本当にありがとうございました。

最後になりましたが県外からお越しの先生方、遠路ご参加くださりありがとうございました。また、お会いできますこと楽しみにしております。

おまけ

金城幼稚園教育講演会参加者に記念としてファイルをプレゼントしました。(市川先生お手製です)左上の季節感漂う千代紙は、新保先生のアイディアです。中にいるのは、石川マスコット「ひゃくまんさん」の原型となった「起上もなか」です。石川会員全員の協力のもと二日間無事に終わりました 、ありがとうございましたm(__)m。

金城幼稚園保護者講習会

6月30日(土)に開催された金城幼稚園保護者講習会に参加してきました。

今回のテーマは『幼児期の動機づけについて』でしたから、参加された保護者の皆様は真剣そのものでした。講習内容を簡単にご説明します。

学習するには必ず動機づけが必要となります。この動機づけには外的動機づけと内的動機づけの二つがあります。

外的動機づけとは・・・できた時に物を与える→ご褒美がないとやらなくなる→だんだんやる気がなくなる

内的動機づけとは・・・仕組みがわかる→構造が分かる→知識となる→思考力が上がる→関係が分かる→さらに知識がくっついてくる

ではどのようにしたら内的動機づけにもっていけるのでしょうか?

例えば九九

2×1=2

2×2=4

2×3=6

・ ・ ・

・ ・ ・

かける数が1ずつ増えると答えは2ずつ増えるという仕組みが分かると、次の×4の時の答えはなんだろう?を考えるようになります。更には2×10や2×11までも類推する能力が育ってきます。しかし九九を歌のように音声記憶で覚えてしまうと、前述したような広がりは全く生まれません。

例えばたし算

2+3=5を暗記した場合は、3+2=5も暗記しないといけません。しかし具体物や計数そろばんで●●●+●●=5と学習した場合は●●+●●●=5も変えっこしただけだから同じだね(交換法則)に気付くようになります。更には2+3=5ならば5-3=2だねというたし算とひき算の可逆性や、2+2+2=6(同数累加)が2×3=6となり、6-2-2-2=0(同数累減)が6÷2=3というわり算になります。

このように算数は1つの単元を単独で学習するのではなく、前に学習したことを次に繋げていきながら学習しますから、計算の意味仕組みの理解は必要不可欠です。

算数が楽しくなると次も学びたくなり、学んでも大丈夫という自信につながり自然と内的動機づけが備わってくるようになります。間違った動機づけは危険なので、お母さんも一緒に勉強しながら子育てを頑張っていただきたい・・・etc

まだまだ記述したいことは沢山あるのですが、レポートになってしまいますのでここまでにします。保護者向けの講習会といえども、私達指導者にも喝をいただいたご講話でした。内容もさることながら一秒の狂いもなく時間ぴったしに収める話の手法は流石に師匠だなあ~と思いました。

伊藤先生の講習会のあとは不思議と子ども達に優しくなれます。それは、子どもの身になって指導する大切さが講話の中から伝わるからです。伊藤先生ありがとうございました。

金城幼稚園の職員の皆様大変お世話になりありがとうございました。