6月30日(土)に開催された金城幼稚園保護者講習会に参加してきました。
今回のテーマは『幼児期の動機づけについて』でしたから、参加された保護者の皆様は真剣そのものでした。講習内容を簡単にご説明します。
学習するには必ず動機づけが必要となります。この動機づけには外的動機づけと内的動機づけの二つがあります。
外的動機づけとは・・・できた時に物を与える→ご褒美がないとやらなくなる→だんだんやる気がなくなる
内的動機づけとは・・・仕組みがわかる→構造が分かる→知識となる→思考力が上がる→関係が分かる→さらに知識がくっついてくる
ではどのようにしたら内的動機づけにもっていけるのでしょうか?
例えば九九
2×1=2
2×2=4
2×3=6
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かける数が1ずつ増えると答えは2ずつ増えるという仕組みが分かると、次の×4の時の答えはなんだろう?を考えるようになります。更には2×10や2×11までも類推する能力が育ってきます。しかし九九を歌のように音声記憶で覚えてしまうと、前述したような広がりは全く生まれません。
例えばたし算
2+3=5を暗記した場合は、3+2=5も暗記しないといけません。しかし具体物や計数そろばんで●●●+●●=5と学習した場合は●●+●●●=5も変えっこしただけだから同じだね(交換法則)に気付くようになります。更には2+3=5ならば5-3=2だねというたし算とひき算の可逆性や、2+2+2=6(同数累加)が2×3=6となり、6-2-2-2=0(同数累減)が6÷2=3というわり算になります。
このように算数は1つの単元を単独で学習するのではなく、前に学習したことを次に繋げていきながら学習しますから、計算の意味仕組みの理解は必要不可欠です。
算数が楽しくなると次も学びたくなり、学んでも大丈夫という自信につながり自然と内的動機づけが備わってくるようになります。間違った動機づけは危険なので、お母さんも一緒に勉強しながら子育てを頑張っていただきたい・・・etc
まだまだ記述したいことは沢山あるのですが、レポートになってしまいますのでここまでにします。保護者向けの講習会といえども、私達指導者にも喝をいただいたご講話でした。内容もさることながら一秒の狂いもなく時間ぴったしに収める話の手法は流石に師匠だなあ~と思いました。
伊藤先生の講習会のあとは不思議と子ども達に優しくなれます。それは、子どもの身になって指導する大切さが講話の中から伝わるからです。伊藤先生ありがとうございました。
金城幼稚園の職員の皆様大変お世話になりありがとうございました。